TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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シニア科

当院のシニア科

当院ではシニアのワンちゃんに向けた取組みとして、シニア動物全般に向けた獣医療をご提供するシニア科を開設しています。
当院のシニアのワンちゃん・ネコちゃんへの取組の一部をご紹介します。

シニア生活のサポート

1.生活スタイルのご相談

シニア期になると、お家での過ごし方やお散歩の仕方、病気との付き合い方などで、若い頃と様々な変化が出て来ます。特に高齢期になると認知症や介護の問題が出てくることもあります。飼主様と動物の楽しい暮らしの為に様々なご相談をお受けしています

2.一時預かり(デイケア)

シニア期になると持病があったり、痴呆が始まったりなどで、ワンちゃん・ネコちゃんだけでお家で過ごすことが難しくなることもあります。一方で飼主様自身が一定時間、家を空けなければいけないこともあるかと思います。そういった場合に安心してお出かけいただけるように、当院で一時預かりも行っております。

【当院の一時預りについて】
  • お預かり時には獣医師による事前診察を行います。
  • 動物の病状や状態に応じてのお預かり環境をご用意しております。(ICU利用、痴呆対応など)
  • 投薬や食事など獣医療スタッフによるケアを行います。
【お預かり条件について】
  • 当院の患者様であること(カルテがあること)
  • ノミ・ダニ予防を行っていること
  • ワクチン接種か抗体検査を行っていること
3.関節のご相談

シニア期になると骨関節炎や筋力の低下、神経障害などにより運動能力の低下がよく見られます。このような症状について整形学的および神経学的な検査によって状況を把握し、治療の提案をしています。

4.口腔ケアのご相談

加齢により歯周病などの口腔内のトラブルも増えてきます。歯周病など口腔内に関するトラブルも増えてきます。歯周病の進行は口腔内だけでなく全身に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。口臭が気になるなどのお悩みに関して当院では口腔ケアのご相談をさせていただきます。

シニア期の検査や治療でのサポート

1.シニアの動物に優しい診療

高齢になると様々な病気の可能性が高まります。できる限りご来院時にストレスがかからないように、動物の負担を考慮した診療を行っております。

2.病気の早期発見のための定期検診

高齢になるにつれ様々な病気を発症するリスクが高まります。心臓や内臓疾患など慢性化する前に早期治療が重要な病気も多くあります。病気の早期発見のためには定期的に健康診断を行うこと重要です。早期発見、早期治療を目指しましょう。

3.負担の少ない検査

高齢になるとちょっとしたことがストレスに繋がり、動物への負担となるケースがあります。当院ではできる限り検査においても動物へ負担が少なくできる機器や方法を用いて行っております。

4.負担の少ない治療

高齢になると体力や免疫が低下するため、若い頃の治療法と方針を変えてあげることも必要です。動物の状態や飼主様のご要望に応じ、負担の少ない治療法含め、複数の治療法をご提示させていただいております。

5.負担の少ない手術

手術時にはできる限り動物に負担の少ない方法を取り入れています。
麻酔用鎮痛剤や局所麻酔の鎮痛によって麻酔薬の濃度は下げられます。
シーリングデバイスという器械の使用によって手術時間の短縮が可能です。

6.セカンドオピニオン

他院様にかかられている飼主様で、今後の治療方針や新しい治療法を探されている場合などに、セカンドオピニオンをお受けしております。「どういった病気か?」「なぜ今の治療で症状が良くならないか?」「他にできる治療法はないか?」など、今抱えておられるご不安を当院の獣医師と一緒に考えていく場です。

今の病院への気遣いから他病院の意見を聞くことをためらう飼主様もおられますが、動物の健康を第一に考えると選択肢を広げることは非常に重要です。もちろん当院での継続治療もできますが、まずはお話を聞きにお越しいただければと思います。

~シニア期の健康診断の重要性~

健康な時期の検査数値を把握しておきましょう

定期的に健康診断を受けておくと、健康な時期の検査数値を把握しておくことができます。
教科書などに記載のある「標準的な検査数値の範囲」は存在しますが、動物個々でその正常値が異なります。健康時のデータを把握していればその子の適正範囲が分かりますので、異常があった場合にも安心です。

シニア期は生活スタイルが変わっていきます

年を重ねるにつれて、徐々に様々な機能や免疫力が弱くなっていくため、生活環境、習慣も、体の変化に合わせて変えていく必要があります。
病気だけではなく認知症の可能性などもありますので、日頃の生活の様子も合わせて獣医師にご相談ください。

早期発見、早期治療が重要です

心臓や腎臓の病気、がんなどは、発生した初期段階では症状があまりないため、健康診断での早期発見が大切です。症状が出るころには症状が進行しているケースもあります。
定期的に健康診断を受診していただくことで、病気の早期発見が可能です。

ネコちゃんは症状や痛みを隠す動物です

ネコちゃんは症状や痛みなどを隠す動物です。そのため、症状が出て来た時には既に病状が進行してしまっていることがよくあります。定期的に健康診断を受診していただくことで病気の早期発見ができます。定期的に健康診断を受診してください。

シニア特有の病気を見つける検査項目

健康診断では、身体検査はもちろん、血液検査や尿検査、レントゲン検査、超音波検査などを組合わせて行っていきます。
腎臓疾患、心臓疾患、腫瘍などの特に高齢期に多い病気でも検査によって早期に見つけることが可能です。
定期的な検査を行ってあげましょう。シニア期には1年に2回の定期的な健康診断をお勧めしています。

~加齢に伴う体の変化~

口腔内の変化

この年代になると、1年に1回程度の定期的なデンタルケアをしていない限り、歯周病などのお口のトラブルを抱えている動物が増えてきます。放っておくと心臓病や腎臓病の原因になるだけでなく、疼痛による元気消失や食欲不振、歯槽骨融解による骨折の原因にもなります。当院では口腔内の状況を調べる簡易デンタルチェックから歯槽骨の切削や粘膜フラップの作成を伴う口腔外科まで幅広く歯科診療を行っております。
毎日の食事を美味しく食べて健康に過ごすためにも口腔内の状態をチェックしてあげましょう。
歯科についてはコチラ

関節の変化

年をとると、若い頃に比べ動きが悪くなり、遊ばなくなることもあります。
老化によって関節の軟骨部分がすり減ったり破壊されたりして関節に痛みと変形がでる変形性関節症になっていることもあります。変形性関節症自体を治療することは難しいのですが、内服薬などで炎症を抑えて痛みを減らすことは可能な場合があります。
お散歩時などに注意して観察してあげましょう。
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心臓の変化

心臓は生命を維持する上でとても大切な臓器のひとつです。しかし、特にチワワやシーズー、マルチーズなどの小型犬は「弁膜症」という病気になりやすいといわれています。弁膜症とは主に心臓の中にある心房と心室という心臓の部屋のようなものを分ける弁(ドアのようなもの)が上手く働かなくなり、血液を全身に送る事ができなくなってしまう病気です。咳をするようになった、お散歩の途中で疲れやすいなどの症状が出てきます。一度心臓病になると完全に治すことは難しいですが、早期発見をして治療を始めれば進行を遅らせることが可能です。
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眼の変化

加齢と共に眼の中心が白っぽくなる変化に「白内障」と「核硬化症」があります。核硬化症は水晶体というレンズが硬くなり、すりガラス状に見えるようになる老齢性の変化で治療の必要はありません。同じような眼の見え方で気をつけなければならないのが白内障です。進行すると失明したり、ブドウ膜炎によって痛みを伴ったりします。白内障によるブドウ膜炎(水晶体起因性ブドウ膜炎)を放置すると緑内障を併発することがありますのでブドウ膜炎の管理のための点眼薬の点眼をお勧めしています。
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腫瘍ができやすくなる

ワンちゃんの死因第1位は腫瘍です。加齢と共に腫瘍はできやすくなり、比較的異常を確認しやすい体の表面にできる腫瘍もあれば、肺・肝臓・骨など眼に見えない臓器にできる腫瘍もあります。特に肝臓や脾臓などに発生する腫瘍は、大きくなるまでは症状を出さないこともあります。
腫瘍を早期に発見できれば手術、抗がん剤、放射線治療などの治療により動物の寿命を延ばすことが可能です。
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