Veterinary Cardio Night Day2　とは言うものの大変な猫の心エコー・血圧・胸水抜去というwebセミナーを受講しました。

Veterinary Cardio Nightは1日1人の講師の先生が心臓病のそれぞれに与えられたテーマについてお話をするセミナーで去年もいまの暑い時期にやっていました。講師はグリーン動物病院の田口大介先生でした。
今年は猫の心筋症が大きなテーマになっているようで田口先生はDay2として猫の心エコー検査・血圧測定・胸水抜去についてお話をされていました。ちなみに先日Day1とDay1.5として動物の総合病院循環器科の高野裕史先生がその左室肥厚は本当に肥大型心筋症？というテーマでお話をされていました。

田口先生はかなりクセが強い先生で、はじめにこのセミナーで言っていることを他で言って辱めを受けてもその責任を追及しないとの同意を得てからセミナーを受講する流れになっていました。
心エコーを見ている動画を流していましたが、大学や二次診療施設の先生ではありえないような一般臨床をしている先生ならではの手際の良さでとても参考になりました。

比較的若齢の肥大型心筋症の猫ちゃんについて無症状の頃から定期的に検査をしていたデータを動画や静止画で出していましたが、リアルタイムで視聴している先生からなぜその無症状の若齢の猫ちゃんの検査をしようと思ったのですか？という質問が入りました。確かにそうですよね。若くて無症状の猫だったらわざわざ心エコーを見ようとは普通思わないと思います。田口先生は「スキンシップです」と答えておられました。
恐らく田口先生は初診の猫は全頭心エコーを見ているのだと思います。当院でももう少し気軽に心エコーを見てもいいかもなと思いました。

猫の心エコーについての考えが少し変わったとても良いセミナーでした。