FIPアップデートというタイトルのwebセミナーを受講しました。
講師はウィルス学が専門の石田卓夫先生でした。

FIP(Feline Infectious Peritonitis)：伝染性腹膜炎は、実際には伝染もしないし必ず腹膜炎を起こすわけでもないという困った病名の病気なのですが、発症するとつい最近までは不治の病と言われていた恐ろしい病気です。

FIPのウィルス学的な構造や発症メカニズム、診断方法、最近の治療薬方法などについて主にAAFP(American Assiciation of Feline Practioners)が2022年に発表したFIP診断ガイドラインに沿ってお話されていました。
ヒトの新型コロナウィルス治療薬として認可されているレムデシビルやモルヌピラビルの治療効果の報告のお話などはとても興味深いお話でした。