-
CT読影徹底攻略セミナー 第9回 頚部のCT読影
CT読影徹底攻略セミナー 第9回 頚部のCT読影
2024年01月06日
CT読影徹底攻略セミナー 第9回 頚部のCT読影を受講しました。
CT読影徹底攻略セミナーは2023年4月~2024年3月までに1か月に1回全部で12回配信されるシリーズセミナーで講師はVet Imaging Supportの石川雄大先生です。
今回はその第9回目で頚部のCT読影についてのお話でした。
全部で12回のCT読影セミナーですがやっとあと3回になりました。
今回は頚部にCT読影でしたが、気道系の疾患・軟部組織疾患・骨、神経系疾患の3つのパートに分けたお話でした。
石川先生は上気道の狭窄や狭窄を起こす占拠性病変の鑑別疾患として鼻咽頭狭窄・鼻咽頭ポリープや気道内腫瘤(リンパ腫・腺癌・扁平上皮癌など)などを挙げてレントゲンやCT画像を見せながら説明されていました。
CT読影セミナーを受講するうちに次第にCT画像の見方に慣れてきたような気がします。
CT画像の読影は立体の動物を断層画像のパラパラ漫画のように見ていくようになるのですが、CT画像をパラパラ漫画のように見ながら実際の解剖を頭の中で構築できるようになってきた気がします。
頚部の軟部組織解剖では下顎リンパ節・唾液腺・内側咽頭後リンパ節・甲状腺を一連のものとして見るようにしていけば、お互いがお互いのランドマークになるとお話されていました。以前石川先生の超音波検査セミナーを受講した際も同じように話されていました。それからは当院で頚部の軟部組織の超音波検査をする際は下顎リンパ節~甲状腺までを必ず描出するようにしています。
環軸亜脱臼のパートでは正常な犬の頚部レントゲン画像と亜脱臼症例を比較して、ラテラル像で正常ではC2がC1に背側でオーバーラップしているが亜脱臼症例ではC1-C2間に間隔があく場合があるとお話されていました。他にもwackenheim’s Lineと歯突起の交点がどこにあるかで亜脱臼を診るやりかたについても説明されていました。環軸亜脱臼については少し引き出しが増えたと思います。