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CT読影徹底攻略セミナー 第6回 消化管のCT読影
CT読影徹底攻略セミナー 第6回 消化管のCT読影
2023年09月22日
CT読影徹底攻略セミナー 第6回 消化管のCT読影というwebセミナーを受講しました。
CT読影徹底攻略セミナーは2023年4月~2024年3月までに1か月に1回全部で12回配信されるシリーズセミナーで講師はVet Imaging Supportの石川雄大先生です。
今回はその第6回目で消化管のCT読影についてのお話でした。
はじめに石川先生は消化管の画像検査分野ではCT検査よりも超音波検査の方が有用性が高い場面が多いので、CT検査で何がしたいのかという目的意識をしっかり持ってCT検査に進んでくださいとお話されていました。
ただ、これから外科手術を予定している場合のサージカルプランの立て方を考える際の材料としては超音波検査よりも有用性が高いとお話されていました。
当院でも緊急でない症例で腹腔内腫瘤が大きすぎて発生がどこからなのかが分からない場合や、重要な神経や脈管が近くを走っているかあるいは巻き込まれていそうなときは外科手術前のCT撮影をお願いしています。
CT撮影をしたうえで外科手術の術前計画を立て、飼い主様とどこをどのように手術するのか?その場合のリスクにはこのようなことが考えられますというような相談をすることがあります。
ただ闇雲に外科手術に入っていって切除しきれませんでしたとか術後に飼い主様が予想していなかったような後遺症が残ってしまったら悔いが残りますからね。
セミナーでは胃の平滑筋腫や腺癌、腸の異物による閉塞などの代表的な疾患のCT画像を見せて頂きました。
平滑筋腫などは出来る位置が位置的に超音波が届きにくい位置であったり途中に胃内のガスがあったりでなかなか超音波検査ではわかりにくい腫瘍ですが、CT検査ではくっくりと立体的に見えていたので超音波検査で怪しいなと思った時はCT検査もありかなと思いました。石川先生も仰っておられましたが、超音波検査の技術を磨いていかなければいけないなと思いました。