麻酔ブートキャンプ2022 9：局所麻酔法（頭部）を視聴しました。
麻酔ブートキャンプ2022とは日本獣医麻酔外科学会が主催する麻酔のwebセミナーで、15タイトルのwebセミナーが2023年の5月31日まで公開されています。1～8まではすでに視聴したので9：局所麻酔法（頭部）を視聴しました。
講師は東京大学付属動物医療センターの鎌田正利先生でした。

はじめに局所麻酔の説明やよく使われる局所麻酔薬とその薬容量と中毒量、局所麻酔薬中毒の症状と対応方法や予防方法についてお話があった後に実際に頭部に用いられる局所麻酔法についてお話がありました。
頭部の局所麻酔法として、眼窩下神経ブロック・上顎神経ブロック・眼神経ブロック・オトガイ神経ブロック・下歯槽神経ブロックが紹介されていました。
当院でも歯槽骨の切削が必要な痛みの強い歯科処置を行う際には、ほとんどの場合で眼窩下神経ブロックや下歯槽神経ブロックを行っています。留置針を用いて眼窩下孔より遠くに局所麻酔薬を浸潤させることで上顎神経ブロックを行わなくても現時点では上顎の歯科処置での鎮痛に困ったことはありませんが、上顎神経ブロックも覚えておけば何かの時の引き出しが増えると思います。