高齢犬の心臓検査のコツと知っておくべき事というwebセミナーを受講しました。
このセミナーはVETS TECHというセミナー会社が主催するVeterinary CardioNightという夏の夜に配信する全4日間のセミナーの2日目でした。１日目は高齢犬の心エコーというタイトルで北海道大学の中村健介先生が講師を勤められていました。
Veterinary CardioNightは去年も夏の暑いころに配信されていましたが、確か２年前から毎年夏に配信されていたような記憶があります。

田口先生は強烈なキャラクターを持った先生で、残念ながら動物が亡くなった時に亡くなった動物と飼い主様と一緒に笑顔で記念撮影をしているそうです。笑顔で最期を迎えられるように最新の超音波機器を使って後手にならない診療を心掛けているともお話されていました。
去年のVeterinary CardioNightでは特に症状のない猫の心臓超音波検査を行ったら心臓に異常が見つかった話をされていて、視聴されていた先生から「なぜ症状のない猫に心臓超音波検査をしたのですか？」と質問された時に「コミュニケーションです！」と答えていたのが印象的でした。恐らく聴診器を当てる感覚で軽い身体検査のノリで心臓超音波検査をされているのだと思います。
今年のVeterinary CardioNightのテーマが高齢犬の心臓病ということになっているので田口先生は高齢犬の心臓検査のコツと知っておくべき事というタイトルでお話を約２時間されていました。

先生が経験された数多くの症例の血液検査や画像データが入っているサーバーを輪廻墓地と話されていたのがとても印象的でした。以前に先生が経験された症例のデータがこれから来る症例の治療に役立っていることから、その症例が亡くなってしまってもある意味輪廻していると感じました。
（輪廻って正しくは何？って気になったので調べてみました。Google AIによると。。。ヒンドゥー教徒が一般的に信じている生まれ変わり、つまり輪廻転生のこと。肉体は滅びるが魂は永遠不滅であり、魂は服を着替えるように肉体を変えていくという考え方。仏教用語で、サンスクリット語の「saṃsāra（流れる）」を訳した言葉です。生ある者はこの世だけでなく、死後も何らかの形で存在していくという思想。まさに亡くなっても次の診療に生きるという意味で輪廻転生している感じがしますね。）