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関節疾患の画像検査 単純X線検査と超音波検査 第108回日本獣医麻酔外科学会
関節疾患の画像検査 単純X線検査と超音波検査 第108回日本獣医麻酔外科学会
2024年07月06日
第108回日本獣医麻酔外科学会の配信で関節疾患の画像検査 単純X線検査と超音波検査という教育講演を受講しました。
講師は東京大学付属動物医療センター 外科系診療科の天野まど香先生でした。
実は天野先生にはもう何年も前に先生の上司に当たる本阿彌宗紀先生と一緒に当院にまで来てもらったことがあります。
当時から優秀な先生のにおいを感じてはいましたが、もう瞬く間に整形で超有名な先生になられました。
やっぱり優秀な先生はお若いころから優秀なんですね。栴檀は双葉より芳しってことですかね。
その天野先生の教育講演は、関節疾患の画像検査 単純X線検査と超音波検査ということで関節疾患におけるX線検査と超音波検査の違いなどについてのお話でした。
関節疾患の局在部位や責任病変部位にあたりをつけるのって結構難しいと思っています。ちなみに僕はAOという世界的な整形外科団体が主催する講義と実習のPrincipal courseとAdvance courseを受講していますし、日本小動物整形外科協会(VOA Japan)が認定する検定医の資格も持っていますが、歩様を見て立位での触診から横臥位での屈曲進展の触診までしても「んん?」ということも度々あります。
歩様検査や触診から跛行の責任病変を絞り込んで次に画像検査へ行くというのが整形外科の鉄則ですが、天野先生も今回の教育講演でまずそのお話をされていました。
先生は次にX線検査と超音波検査の利点と欠点やそれぞれの特性などについてお話されていました。
今回は主に膝関節と肩関節の画像検査についてお話されていましたが、これもまた聞くのと実際に行うのは全然違っています。
天野先生はこれが超音波画像でここがこうなっていてなどとスラスラとお話されていましたが、なかなか先生のように簡単にはいきません。経験を増やしていくしかないのでこれからも頑張ります。