TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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軟部外科オペテクニック解説セミナー 尿道と膀胱の外科 +画像診断学会認定医試験受験

2024年12月22日

軟部外科オペテクニック解説セミナー 尿道と膀胱の外科というwebセミナーを受講しました。
講師は米国獣医外科学専門医(小動物)の徳永暁でした。

軟部外科オペテクニック解説セミナーは外科のシリーズセミナーで去年第1弾がシリーズセミナーとして行われて今年第2弾としてまた新たにシリーズセミナーとして配信されていました。
5月にリンパ節の外科、7月に副腎の外科、9月に腎臓と尿管の外科、11月に尿道と膀胱の外科が配信されました。
11月の尿道と膀胱の外科の配信がそろそろ終わりそうだったので受講しました。

徳永先生はまず血管の走行や膀胱の神経支配のお話をされていました。
以前もCT読影のセミナーで習いましたが、雌犬の右性腺静脈は後大静脈に合流していますが左性腺静脈はなぜか右腎静脈に合流するようになっているというお話をされていました。血管は時に不思議な走行をするようになっていてとても興味深いです。卵巣と腎臓は確か発生(起源というイメージですかね)が近かったような気がするので、発生と関係しているのではないかとも思いますが、何故左だけ腎静脈に合流して右は直接大静脈なのか疑問です。
同様に腕頭動脈の分岐も不思議な分岐をしていて興味深いのですが、今回のセミナーとは関係ない話題なので省きます。
腕頭動脈の分岐について知りたい!という方は本ブログ内の「CT読影徹底攻略セミナー 第12回 その他のCT読影」を読んでください。

12/15(日)に日本獣医画像診断学会認定医試験(実地試験)がありました。実地試験はレントゲン画像だったり超音波画像だったりCTやMRI画像が症例のプロフィールとともに示されて問題に答えるというような感じでした。制限時間は3時間で何問だったか数は忘れましたが(確か60問くらいだったような?)、楽しい3時間でした。
症例のプロフィールを考えながら画像を読み解く作業はジグソーパズルを組み立てるのにも似ているようなそうでもないような(どっちだよ!)脳の血流量は明らかに増える体験でした。なかなかCT画像やMRI画像に触れることがないので貴重な体験ではありました。確か去年も同じような感覚だったような気がします。そして去年は不合格でした。試験ですから合格しないといけません。ましてや診療を休んで試験を受けに行ってますから何とか合格したいとは思っています。ただ、楽しかったのは確かで、不合格だったら来年も受けようと思って帰ってきました。
試験会場には大学の同級生の谷浦先生が監督として来ていて、「難しいの?」と聞かれました。去年も受けて今年も受けているということは去年不合格だったんだなと思ったのでそう聞いたんだと思いますが、問題自体は比較的簡単な問題が多かった印象でした。
この日本獣医画像診断学会認定医医試験の合否判定はちょっと変わっていて、点数が合格基準ライン(例えば60点など)に達していれば合格というわけではなく、成績の良い上位〇〇割の受験者が合格という感じらしいのです。去年も7-8割はできたはずと思って帰ってきましたが不合格でした。多分平均点が高めだったんじゃないかと思います。谷浦先生に「難しいの?」と聞かれましたが、問題自体は全体には難しくはない、でも合格するかどうかはわからないと頭の中で考えながら「来年も来るかも?」と答えました。
合格して試験だけを趣味で受けに来られたら一番いいんですけどね。