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軟部外科オペテクニック解説セミナー リンパ節の外科
軟部外科オペテクニック解説セミナー リンパ節の外科
2024年06月12日
軟部外科オペテクニック解説セミナー リンパ節の外科というwebセミナーを受講しました。
講師は米国獣医外科学専門医(小動物)の徳永暁でした。
リンパ節の外科は難しい場合があります。
内側咽頭後リンパ節は頚部の深い所にあって重要な脈管と隣接していますし、浅頚リンパ節や鼠径リンパ節などは超音波画像で確認してから手術に入っても途中で迷子になって「ん?リンパ節どこいった?」となることもまあまああります。猫の乳腺腫瘍の手術では腋窩リンパ節と副腋窩リンパ節を含め切除するようになっていますが、腫れていない腋窩リンパ節と副腋窩リンパ節を切除するのはとても難しいです。
今回はそんな難しいリンパ節の外科に関するセミナーでした。
徳永先生はやはり解剖が大事だとお話されていました。
やっぱりそうですよね。
わかってはいるんです。少なくとも超音波画像などで見ている時点ではこの筋肉とこの筋肉の間とかこの血管に沿った所にあるはずなどと考えながら見ていますが、実際に切ってみるとリンパ節は脂肪の中に埋もれていることがほとんどでむやみに脂肪組織を切り刻むわけにもいきませんし迷子になるととても暗い気持ちになります。
セミナーの最後に視聴されている先生方から質問が挙がっていましたが、迷子になるとか実際に切ってみると分からないことが多いなどの自分と同じ境遇の先生が結構いて、自分だけではないんだとやや安心しました。(安心していてはいけません!)
リンパ節の外科についてのセミナーはたまにありますが、今回も解剖の重要性を再認識したセミナーでした。