日本獣医麻酔外科学会 整形外科分野 パネルディスカッション 足根関節の外傷性脱臼と骨折～私の診断法と治療法～を視聴しました。
発表者は東京大学動物医療センターの本阿弥宗紀先生でした。
本阿弥先生のお話はいつもわかりやすく科学的でとても勉強になります。

足根関節の外傷性脱臼や骨折は整形外科分野でもマイナーなところですが、本阿弥先生はレントゲン画像や骨模型を用いて足根関節の解剖やきれいなレントゲン画像の撮影方法などについてお話されていました。その後実際の症例についてお話されていましたが、ある症例ではレントゲン画像で健常肢の距骨と患肢の距骨の長さが1mm違うところに着目して距骨骨折を見つけていました。これはもうブラボー！！です。
レントゲン撮影については本阿弥先生はいつもきれいな信頼度の高い画像が得られるように撮影してくださいとお話されていますが、このようなきちんと撮影されたレントゲン画像だからこそ1mmの差に気付けるのだと思います。当院のレントゲン撮影についてもういちど考え直しておくべきだと思いました。
他にも本阿弥先生の得意分野の超音波検査による関節や靭帯の評価のお話もあり、発表の後はフロアの先生方からも座長の先生からも質問が次々と出てすごく盛り上がっていました。