TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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見落とされがちなX線画像の異常所見 日本獣医画像診断学会

2023年01月14日

見落とされがちなX線画像の異常所見を視聴しました。
第71回日本獣医画像診断学会の教育講演で、講師は酪農学園大学の華園究先生でした。
レントゲン画像の読影は難しいです。私はいつも読影に自信がありません。
見落としもありますし、自分が知らない所見や腑に落ちない所見が撮影してみたら出てきてご家族に説明できないこともあります。
そのような時はいつも画像診断の先生に画像を見て頂いて読影をして頂いています。
それでも、画像診断の先生であっても判断に悩むことがあるようで、画像診断とはそのくらい難しいものなのだと思っています。

華園先生は、なぜ異常を見落としてしまうのかという所からお話されていました。
全部見ていない、他の目立つ所見に目が行ってしまう、死角、読影者側の精神的・身体的要因などを挙げておられましたが、どれも確かにあるあると頷かざるをえない要因でした。
消化器症状の検査で腹部レントゲンを撮影して、腹部ばかりみていて胸部の肺にある影を見落としているとか、胸部レントゲン検査で胸椎の棘突起の骨折を見逃すなど、私がやってしまいそうなミスをいくつも示しておられました。
最後に、読影はとにかく丁寧にすることが大事だが、常に初心を忘れないようにとお話されていました。
アスリートにトレーニングが必要なように、動物病院の獣医に勉強は必要不可欠です。毎日がトレーニングだと思って動物とそのご家族のためにトレーニングを欠かさないようにしていますが、読影は特に修行のような側面があってなかなか大変です。これからも初心を忘れないように、あせらず丁寧に読影ができるように努力していきたいと思います。