TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療 犬の多中心性リンパ腫

2023年03月10日

見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療 犬の多中心性リンパ腫というwebセミナーを受講しました。
見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療10回シリーズの今回がちょうど最終回の10回目でした。
講師は1回目から通して日本小動物がんセンターの原田慶先生でした。

原田先生は初めに節性節外性・大細胞性小細胞性・B細胞由来T細胞由来などのリンパ腫の分類のお話からしていました。その後針生検などによる診断のお話のあとに化学療法(抗がん剤治療)のお話をされていました。
UW25・CHOPによる化学療法の話がメインでした。

化学療法の薬容量についてのお話もありましたが、薬容量は毎回悩みます。病院としてもご家族的にも副作用は軽いあるいは何なら無い方が良いに決まってます。しかし、薬容量をほんの少し減らしただけで効果は格段に落ちます。化学療法の副作用によって本来のプロトコール通りにできなかった症例のほうが生存期間が長かったという報告や、化学療法の副作用によって好中球が減りすぎてしまった症例のほうがそれ以外の症例よりも生存期間が長かったという報告が出ています。
化学療法の目的は何かということをよく考えて薬容量を決めていかないといけないのですが、これがなかなか思い通りには行かないこともあって大変です。ご家族との話し合いも時に1時間ほどになることもあります。

チコラ動物病院腫瘍科←多中心性リンパ腫について少しだけ説明がありますので読んでみてください