TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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血液検査結果を最大限活用する!曖昧な臨床症状に対する初期アプローチ

2023年10月04日

血液検査結果を最大限活用する!曖昧な臨床症状に対する初期アプローチというwebセミナーを受講しました。
講師は米国獣医内科学専門医(小動物)の佐藤雅彦でした。

佐藤先生は内科疾患は曖昧な臨床症状を呈して来院することが多いので血液検査を広範囲に行って臓器ごとに病気の可能性を考えていくとお話されていました。

はじめに先生がコロラド州立大学に在籍されていた際に使っていた血液スクリーニング検査項目と現在勤務されているどうぶつの総合病院で使っている血液スクリーニング検査項目についてお話されていましたが、当院で使っているスクリーニング検査よりも少し多め(広め)でした。

その後実際の症例を数症例提示されて説明をされていました。
1症例目は佐藤先生がコロラド州立大学にいた時の症例だったようですが、肝臓の数値が高いので肝生検をして欲しいとの依頼を受けていたそうです。AST:1081U/l、ALT:1419U/lと確かに肝数値は高値でしたが、CPKがCPK>20000U/lとかなり高値だったことや尿検査に赤血球が見えない潜血反応が強めに出ていたことなどから筋肉の障害や壊死を疑って検査を進めた結果「壊死性筋症」と診断されていました。
CPKは当院ではスクリーニング検査項目に入れていません。スクリーニング検査項目にCPKが入っていて、尚且つ佐藤先生と同じように頭を働かせることができれば同じように診断ができるのか。。。も?しれません。

他にもアジソン(副腎皮質機能低下症)の症例や甲状腺機能低下症の症例について、血球計算や血液生化学検査の結果から診断を絞り込んでいくお話をされていました。

早速当院の血液スクリーニング検査の項目をバージョンアップしたいと思いました。
また専門医はすごいなと思ったセミナーでもありました。