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胸腺腫の診断と管理 第28回日本獣医がん学会教育講演
胸腺腫の診断と管理 第28回日本獣医がん学会教育講演
2023年07月28日
第28回日本獣医がん学会教育講演 胸腺腫の診断と管理を視聴しました。
演者は麻布大学小動物外科研究室の金井詠一先生でした。
金井先生は診断と周術期の管理についてお話していました。診断としては特に胸腺腫と縦郭型リンパ腫の鑑別についてお話されていました。金井先生は教科書には胸腺腫と縦郭型リンパ腫は鑑別に悩むと書いてあるが、大抵鑑別が可能だとお話されていました。会場にいた埼玉動物医療センターの林宝先生も、リンパ腫は大細胞性のリンパ球が見えるが胸腺腫は小細胞性のリンパ球が出ているので鑑別はできるはずだとお話されていました。周術期の管理については腫瘍随伴症候群である重症筋無力症や高カルシウム血症の管理が結構大変そうなお話でした。周術期死亡率が2割程度あるというお話でしたのでなかなか外科で治療するのをためらってしまう腫瘍だと思いました。