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肩関節脱臼と不安定症の治療~何が正解?~
肩関節脱臼と不安定症の治療~何が正解?~
2024年08月05日
肩関節脱臼と不安定症の治療~何が正解?~というwebセミナーを視聴しました。
ついこの間配信されていた麻酔外科学会でも肩関節不安定症について数人の先生方がお話をされていました。
今回は麻酔外科学会でもお話されていた東大の本阿彌宗紀先生がVeterinaryMedicalNetwork内の「手術しないからこそ知っておくこと!手術するなら必ず知っておくこと!」というシリーズセミナーの中の肩関節脱臼と肩関節不安定症について話すwebセミナーでした。
肩関節脱臼や肩関節不安定症は時々遭遇する疾患なので出会った時にきちんとした診断と治療方針を飼い主様方に提案できるようにしておきたいのですが、まだ病態もよくわかっていない部分も多くて今回のwebセミナーも表題に~何が正解?~と入っているにも関わらず本阿彌先生はセミナー冒頭で「正解はまだわかっていないのでこれが正解というものはない」とお話されていましたのでまだまだ手探りで検査治療をしていかないといけない分野のようです。
診断は整形外科的な触診とレントゲン検査・超音波検査で行われますが、レントゲン検査での評価も注意点があってなかなか難しいし、肩関節の超音波検査もなかなか難しい検査で慣れが必要な検査だと思います。
肩関節不安定症は恐らく動物が生まれつき持っている資質によるものもあると思いますが、動物の前肢が外反するような抱き上げ方(ほとんどの飼い主様方がしていると思われる両脇に手を入れて抱き上げる抱き上げ方)をすることで悪化しやすいと言われていますので普段からの注意も必要だと思います。