TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

続・仮説演繹法を用いた診断ステップ 事前レクチャー 第27回日本獣医がん学会

2023年02月08日

第27回日本獣医がん学会のweb配信が始まりました。
学会に先立って事前レクチャーとして続・仮説演繹法を用いた診断ステップという講義が配信されました。
講師は日本小動物がんセンターの小林哲也先生でした。
がん学会は新型コロナウィルス感染症の影響でここ数年間はweb開催でしたが、今回は現地開催とweb配信のハイブリッドになりました。ちなみにがん学会には認定医制度というものがあります。今Hpで調べてきた情報によると全国に420名の認定医の先生方がいらっしゃるそうで(2022年5月時点)、私もそのうちの1人です。認定医には4年間で4回以上の学会参加が義務付けられているのですが、新型コロナウイルス蔓延以降はweb配信でも参加すれば参加として認められていました。しかし、今回からは現地参加がないと出席として認めないことになったようで、非常に残念です。
というわけで愚痴はこのくらいにして仮説演繹法を用いた診断ステップについて記していきたいと思います。

小林先生は、診断推論プロセスとして徹底的検討法・アルゴリズム法・仮説演繹法・パターン認識法の4つを挙げてそれぞれの方法の利点と欠点などについてお話されていました。
仮説演繹法とは、ある病態について身体検査などの所見からいくつか(3-5個)の鑑別診断を挙げて、その仮説に基づいて検査をして仮説の証明をしていくというやり方です。しかし誰もが納得できる鑑別診断を5つあげるのは結構難しくて、現実的には1-2個を挙げて3つ目は無理やり捻りだすような感じです(私の場合)。
鑑別診断を3つ挙げるというのはよく言われることですが、なかなか難しいですね。
頑張ります。

実際の学会ではいくつかの症例を提示して参加した先生方の仮説演繹法について検証をするというようなことが行われていたようで、参加していたらきっと楽しい時間を過ごせたと思いました。