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糖尿病の治療攻略シリーズ 糖尿病性昏睡とは
糖尿病の治療攻略シリーズ 糖尿病性昏睡とは
2022年11月18日
糖尿病の治療攻略シリーズ 「糖尿病性昏睡とは」を受講しました。
講師は日本獣医生命科学大学の森昭博先生でした。
糖尿病によるケトアシドーシスと高血糖・高浸透圧症候群の治療についてのお話でした。
糖尿病性ケトアシドーシスの治療は比較的難しい治療でリンとカリウムの血管内への持続的な添加が必須で、リンとカリウムの持続的な添加ができない病院は治療をしないでくださいとお話される先生(森先生ではありませんが)もいらっしゃるくらいどうしても必要なものになります。
当院でもいつ糖尿性ケトアシドーシスの動物が来院してもいいようにリンとカリウムの注射薬を常に在庫してあります。
時に糖尿病性ケトアシドーシスの治療中にリンを添加したせいで低カルシウムになってしまうことがあるのですが、森先生は食べさせれば低カルシウムは改善するので早期からできるだけ(チューブフィーディングなどを使って)食べさせるようにしているとお話されていました。
高血糖・高浸透圧症候群の治療では2(Na+K)+0.05×血糖値+0.33×BUNの計算式を用いて血液の浸透圧を計算されていました。補正によるNaの急激な低下は脳浮腫などの危機的な状況を招きますので注意が必要です。