症例画像から紐解く！画像診断実践セミナー 超音波画像というwebセミナーを受講しました。
講師はVet Imaging Support代表の石川雄大先生でした。
石川先生は日本獣医画像診断学会の認定医でもあります。

セミナーは受講前にお題となる超音波画像を見て自分なりにこんな病気かな？と予想を立てたうえで、セミナー内で石川先生が出した選択肢から答えていくという参加型セミナーでした。
お題では結腸の腸壁が偏心性に腫大していて隣接したリンパ節がやはり腫大した画像が出ていました。
消化管の腫瘍ということは腺癌かリンパ腫かな？と考えていましたが、先生が提示された選択肢に腺癌とリンパ腫があったのでそう答えました。
セミナーを視聴していた先生方の多くが同じように答えていたようですが、答えは肥満細胞腫でした。
消化管の腫瘍だから腺癌かリンパ腫という考え方はあまりにも短絡的すぎるからダメと先生はお話されていました。
腺癌とリンパ腫は消化管が全周的に腫大することが多いが偏心性に腫大することはほとんどない。よって偏心性に腫大する肥満細胞腫を鑑別疾患の最上位にもってくるべきとお話されていました。
しかし、肥満細胞腫は偏心性に腫大することが多いという知識がなければわからないですよね。

石川先生は僕が先日試験に落ちた日本獣医画像診断学会の認定医を取得されています。
画像診断学会認定医ってそこまで知っているんだな～　年末の再試験まで画像診断に関わる勉強頑張ろうと思いました。