TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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症例画像から紐解く!画像診断実践セミナー 第3回 CT画像

2024年04月22日

症例画像から紐解く!画像診断実践セミナー 第3回 CT画像というwebセミナーを受講しました。
講師はVet Imaging Support代表で日本獣医画像診断学会 認定医の石川雄大先生でした。
画像診断実践セミナーは受講前に症例のプロフィールと画像がお題として出されて、自分なりに画像を読影してから受講をするという頭を使うセミナーです。
第1回目は超音波画像、第2回目はX線画像が症例のプロフィールとセットで出されてセミナーの前に自分なりに読影をしてから本編のセミナーを受講するというスタイルでした。今回はその3回目でお題はCT画像でした。
日本獣医画像診断学会認定医試験ではX線検査、超音波検査も試験範囲にありますが、CT検査やMRI検査も試験範囲に入っています。CTやMRIを持っている二次診療施設で画像診断を普段から仕事にしている先生はCT/MRI検査に馴染みがあるかもしれませんが、自分のような一次診療施設で働く獣医にとってはたま~に画像診断センターなどにお願いして撮影してもらう時以外にはCT/MRI検査は行わないのでX線検査や超音波検査に比べるとなかなか馴染みがない検査となります。しかし、日本獣医画像診断学会認定医試験の試験範囲に入っているからには少なくとも見慣れておかないといけない画像になると思います。

1症例目のお題は緩徐進行性の左後肢麻痺の症例でした。坐骨神経か大腿神経の何かしらの問題だろうか?と考えていましたが、自分にはCT画像のどこに異常があるのかが分かりませんでした。というか坐骨神経と大腿神経がCT画像でどの辺を走行しているのか全くイメージが湧きませんでした。この辺が馴染みのある先生とない自分の違いなんだろうなと思いつつ解剖の重要性を改めて感じました。答え合わせでは左後肢の坐骨神経が右後肢に向かう坐骨神経と比べて1.5倍くらい太くなっているので鑑別疾患として末梢神経鞘腫・神経炎・リンパ腫を挙げるというものでした。実際の症例では坐骨神経鞘腫の部分生検をしてT細胞性リンパ腫と診断されたようです。

2症例目は腰下リンパ節群がボコボコに腫れている症例で、領域の腫瘍からの転移だろうなと思っていましたが、選択肢に肛門嚢腺癌があったのでこれは難しくはありませんでした。ただし、自分にはCT画像で原発の肛門嚢腺癌が見つけられませんでした。肛門嚢腺癌は原発は小さいのに転移先のリンパ節が巨大になるようなことがよくある腫瘍です。

3症例目は腹腔内巨大腫瘤がどこの臓器由来なのかを当てる問題でした。
自分的としては結腸と腫瘤が連続しているように見えたので結腸の腫瘍だろうかと考えていましたが、答えは右卵巣でした。石川先生は由来不明の腫瘤があるときは動脈を追うようにお話されていました。肝臓腫瘤があるときはその腫瘤が肝臓のどの葉から発生しているか門脈の走行を追うのがセオリーですが、同じような考え方だと思います。CT画像では腫瘤に向かっている動脈は大動脈から分岐する左右の腎動脈より尾側で後腸間膜動脈より頭側から出ていました。
石川先生は腎動脈より尾側で後腸間膜動脈より頭側から分岐する動脈は性腺動脈しかないので答えは卵巣とお話されていました。とても論理的でわかりやすい説明ですが、やはりまた!解剖です。解剖の知識が足りません。大動脈から分岐する血管を覚えていないとわからない問題でした。

また12月に画像診断学会の認定医試験があるのでそれまでに解剖の知識をもっと増やさないといけないと思いました。