TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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病理検体の取り扱いについて 第28回日本獣医がん学会教育講演(病理部門)

2023年07月28日

第28回日本獣医がん学会の教育講演(病理部門)病理検体の取り扱いについてを視聴しました。
講師は東京大学獣医病理学教室のチェンバーズジェームス先生でした。

チェンバーズ先生は、日本獣医病理学専門家協会(JCVP)で作成した動物病理検体標準化のためのプロトコールについて主にお話されていました。
臨床医は腫瘍の手術をして取り出した組織を病理医に送って病理診断をお願いします。
臨床医は正確な病理診断を求めますが、病理医は送られてきた組織しか見ることができないので臨床医が考えていた病理診断と異なる病理診断名がついて報告書が返ってくることがあります。
動物病理検体標準化のためのプロトコールとは色んな動物病院が様々なやり方で病理検体を扱って様々な方法で固定をしている状況をできるだけ同じやり方に標準化しようという狙いがあるようです。
チェンバーズ先生は不適切な組織固定の例として、組織固定用ホルマリンではなく消毒用のホルマリンの使用・水道水で希釈・希釈倍率の間違い・浸透不足(固定不良)・長期間の固定(過固定)を挙げていました。
当院で組織固定に用いているホルマリンは20%ホルマリンですが、チェンバーズ先生は10%ホルマリンを使ってくださいとお話されていたので早速次回から10%ホルマリンにしたいと思います。
また先生のお話では摘出した組織はホルマリン固定してから24時間以内に切り出しをするのが望ましいそうで、組織をすぐに病理検査に出せない場合は固定された組織を取り出して70%エタノールに移して保管したほうがいいそうです。ホルマリン固定は長くしておいても何も問題が無いと思っていましたが、過固定は不適切な組織固定の例に挙がっていましたのでこれからは注意したいと思います。