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猫の短結腸症候群


猫の短結腸症候群
2026年02月15日
猫の短結腸症候群というwebセミナーを受講しました。
本セミナーはVets ManaVivaというネット上のサロンのような場所で月に一回お題が出て先に問題に答えてから本編で答えと解説を兼ねたセミナーを配信するという形になっています。
講師はサロンのホストでもある日本小動物医療センターの中島亘先生でした。
猫には慢性の下痢を主症状とする短結腸症候群という病気(正確には病気の名前ではなく症候群の名前ですが、分かりにくいので病気ということにして話を進めます)があります。
短結腸と言う通りで大腸(大腸=結腸+直腸ですが、分かりにくいのでここからは大腸として話を進めます)が短くなっているのですが、生まれつき先天的に短くなってしまっているのか生まれた時は短くなかったのに後天的に短くなってしまったのではないかと言われているようです。
(仮説)先天性:生まれつき大腸が短い→なぜか慢性腸炎が起きる→腸炎によって大腸の肥厚や狭窄がおきる
(仮説)後天性:慢性で重度の腸炎→大腸の肥厚や線維化、平滑筋の変性によって大腸が伸びなくなる→大腸の短縮→不可逆性の大腸短縮や狭窄
普通の猫がどのくらいの大腸の長さがあるのかと言うと、中島先生は色々な報告や自分の経験から25-35cm位じゃないかとお話されていました。
短結腸と言える基準は難しそうですが、大腸が短い(大体20cm以下)猫あるいは上行結腸と横行結腸(大腸は上行結腸・横行結腸・下行結腸・直腸から成ります)がなくて小腸からいきなり下行結腸につながっている猫を短結腸と言っていることが多いようです。
短結腸症になっている猫さんのほとんどで慢性難治性の下痢が症状として出るのですが、原因が不明なので決定的な治療法はありません。中島先生はプレドニゾロンや高繊維食や低アレルゲン食などの食事療法、プレバイオティクス・シンバイオティクスのような整腸剤を候補として挙げていました。大腸の狭窄がある場合は外科が必要なようです。
分からないことだらけの短結腸症候群ですが、稀に遭遇しますので準備はしておきたいと思います。









