TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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猫の尾側口内炎の最前線

2023年10月16日

猫の尾側口内炎最前線というwebセミナーを受講しました。
講師は東京猫医療センターの服部幸先生とVets Dental&Oral Surgery Officeの江口徳洋先生でした。
服部先生が尾側口内炎の内科治療を江口先生が尾側口内炎の外科治療を担当されていました。
自分的には「尾側口内炎」という名称に違和感がありますが、今の時点でのトレンドは「尾側口内炎」か「歯肉口内炎」ということになっているようで、セミナーで使われていたスライドも両方の呼び名が使われていて統一されてはいませんでした。

猫の歯肉口内炎については当院のHPにも載せましたが、なかなか大変な病気です。口の痛みで食事や水が採れなくなってきたり痛みで性格まで変わってしまったりしまうのですが、はっきりとした原因は不明で治療はほぼ外科的に全ての臼歯を抜歯するか臼歯だけでなく全ての歯の抜歯をするかしかない状況です。しかもそこまでしても8-9割の治癒率なので1-2割の猫ちゃんはその後も内科治療が必要になります。

セミナーでは服部先生が猫の口腔内疾患の鑑別などについてお話をされていました。
服部先生はFinch先生が2016年にJVIMに発表されたRisk Factors for Development of Chronic Kidney Disease in Catsという有名な論文を引用して猫の歯周病と慢性腎臓病の関連についてもお話されていました。
江口先生は慢性歯肉口内炎について過去に発表された治療成績と近年の治療成績、自分で治療された成績についてお話されていました。
江口先生が治療をされた歯肉口内炎の猫ちゃんについては、全顎抜歯をしてその後内科治療を併用した猫ちゃんも含めれば9割以上の治癒率で素晴らしい結果でした。
他にも江口先生は猫の抜歯についての動画を示されていましたが、素晴らしい手際でした。
猫の歯はちょっと力をかけると簡単に折れます。
折れると歯根が歯槽骨内に残ってしまうので折れた歯根を抜かなくてはならないのですが、これがまた大変です。折れないように慎重に慎重にと考えていると処置は進まずに時間ばかりがかかってしまいます。
江口先生のように軽やかに猫の抜歯ができるようになりたいと思いました。