犬猫の消化器セミナー 猫の嘔吐というwebセミナーを受講しました。
講師は日本小動物医療センター付属小動物消化器センター 中島亘先生でした。

中島先生は最初に猫の胃の超音波検査の方法について、解剖図を用いてこの部位にこの角度でプローブをあてるとこのような超音波画像が得られますとお話されてその部位の画像を示されていました。これはとても勉強になりました。明日から当院の猫の腹部超音波検査が少しグレードアップしました。

次に猫が吐く原因となる疾患として、好酸球性硬化性線維増殖症（ＥＳＦ）、リンパ腫、異物、空回腸腺癌、十二指腸腺腫などの特徴的な臨床症状や超音波画像、内視鏡画像などについてお話されていました。

お話はとてもわかりやすく、超音波検査や内視鏡検査のコツなどについても触れていて、今度そのような症例に遭遇した時にはきっと簡単に診断できるだろうと勘違いしてしまうようなお話でした。実際には小さなことからコツコツと所見を積み上げていって悩みながらやっと診断に辿り着くのだろうと思いますが、中島先生のお話を聞いていると自分の能力が数段上がったような気がしてしまうので注意が必要ですね。

犬猫の消化器疾患セミナーは全部で４回あるらしい（今回が１回目）ので残りの３回も是非受講して勘違いをしてみたいと思います。