-
犬の慢性腸症に対する治療の総復習
犬の慢性腸症に対する治療の総復習
2024年10月10日
犬の慢性腸症に対する治療の総復習というロイヤルカナン社主催のwebセミナーを視聴しました。
本セミナーは消化器シリーズセミナーとして月1回の4回(4カ月)行われるセミナーの第2回目で、講師は北里大学の酒井幸生先生でした。
慢性腸症に対する治療の総復習というテーマのwebセミナーでしたが、特に最近は腸炎に対する抗菌薬使用についてはかなり厳しくなっていますのでセミナー全体としては抗菌薬使用の代わりにフードを使っての検査治療の組み立てを勧めるような内容でした。
慢性腸症とは、3週間以上継続するまたは再発性の下痢嘔吐などの消化器兆候を引き起こす疾患群で、消化器兆候を示す各種疾患(感染症・内分泌疾患・肝疾患・腎疾患他など)を除外したうえで診断すると言われています。
セミナーでは食事や免疫抑制薬などにも反応しないタイプの困った慢性腸症の症例にもう一度食事を試してみたら多くの症例で治療反応があったよというような報告も紹介されていました。慢性腸症の食事療法に使う食事の種類についても細かいお話があってこれからの参考になるセミナーでした。