検査動画で考える犬猫の消化器疾患セミナー 犬の下痢というwebセミナーを視聴しました。
検査動画で考える犬猫の消化器疾患セミナーは全4回のシリーズセミナーで今回の犬の下痢が最後の４回目でした。
講師はシリーズを通して日本小動物医療センター付属小動物消化器センターの中島亘先生でした。

中島先生は消化管の画像に変化が出るような犬の下痢について、慢性腸症・リンパ管拡張症・リンパ腫・脂肪肉芽腫性リンパ管炎に分けてお話をされていました。
リンパ管拡張症の超音波検査画像を多く見せて頂きましたが、典型的な画像以外の中島先生がこの辺がボヤ～っとしていてリンパ管拡張怪しいですねとお話されていたようなところは当院での検査では見逃しそうな気がしました。こういう微妙なところは症例を多く見ている先生だからこそ異常に気付きやすくなっているのだと思います。
また消化管のリンパ節の厚みが10mmを超えている場合には小細胞性か大細胞性のリンパ腫を鑑別疾患の上位に考えるとのお話をされていました。消化管のリンパ節の短径10ｍｍ以上でリンパ腫を考えるのは覚えておきたいと思います。

検査動画で考える犬猫の消化器疾患セミナーはひとつひとつの症例について超音波検査動画と内視鏡動画をリンクさせて病気の解説をされていたので理解も深まるし面白いセミナーでした。
当院の消化器超音波検査が少しだけグレードアップした気がします。