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気道確保の外科 日本獣医麻酔外科学会
気道確保の外科 日本獣医麻酔外科学会
2023年06月24日
気道確保の外科という教育講演を視聴しました。
日本獣医麻酔外科学会 軟部組織外科分野のリフレッシャーコースの教育講演として配信されていました。
講師は日本小動物医療センターの藤田淳先生でした。
気道を確保しなくてはならない状況は、恐らく上部気道閉塞になっている状況だと思います。
藤田先生は上部気道閉塞に陥る状態を鼻咽頭の問題・喉頭の問題・気管の問題・開口困難に分けてそれぞれについて詳しくお話をされていました。
当院でも時にフレンチブルドッグのような短頭犬種に麻酔をかけることがありますが、いつも気管挿管ができない場合どうしようかと考えています。
今まで気管挿管ができなかったあるいは抜管ができなかったという状況になったことはありませんが、準備をしておくことは必要だと思います。
動物の場合外科的な気道確保としては一時気管切開か永久気管切開になると思いますが、ヒトでは喉頭の甲状軟骨と輪状軟骨の間にある輪状甲状間膜切開がよくされているそうです。
これからは動物においても気道確保の第一選択になるかもしれないとお話されていました。