TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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本当にいるの? 猫フィラリア症

2024年01月22日

本当にいるの? 猫フィラリア症というwebセミナーを受講しました。
講師は見附動物病院の星克一郎先生でした。

今まで猫にフィラリア症があるのは知ってはいるが、そこまで症状も出さないし予防の必要はあるんだろうかと疑問を感じていました。
星先生のお話だと猫フィラリアの感染地域は大体犬フィラリア症の感染地域と同じで、61~90%の猫がフィラリアに暴露されているとのことでした。
暴露というのはつまり感染ということだと思いますが、やはり症状を出す猫はそのうち一部だとお話されていました。

ただし、猫フィラリア症は診断がかなり困難な病気で胸部レントゲンのDVあるいはVD像で右後葉へ向かう肺動脈が拡張していればフィラリア感染を強く疑うが、右後葉の肺動脈拡張がなければわからないのではないかと考えました。
犬のフィラリア症は主に心臓疾患として症状をだしますが、猫は肺疾患として症状をだすので猫に比較的よくみられる気管支ぜんそくなどの肺疾患との鑑別は困難で、今までぜんそくなどの呼吸器疾患と考えていたネコ症例の一部がもしかしたらフィラリア症だったかもしれないと思いました。

猫フィラリア症は予防薬で予防が可能ですから、蚊が出ているシーズンは予防を考えておいた方が良い気がします。