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変化のチャンス 躍進のチャンス! リブレラが私たちのOA治療にもたらすものとは?
変化のチャンス 躍進のチャンス! リブレラが私たちのOA治療にもたらすものとは?
2023年06月30日
変化のチャンス 躍進のチャンス! リブレラが私たちのOA治療にもたらすものとは?というwebセミナーを受講しました。
講師は欧州獣医麻酔疼痛管理専門医のDr.Matt Gurneyでした。
リブレラは先に発売されている猫のソレンシアと同様の抗NGF(神経成長因子)抗体薬で、今まで日本国内にはありませんでした。
猫のソレンシアの痛みの減少効果は劇的でリブレラもその効果を期待していましたが、使用感としては同様にかなりいい感じです。しかし、痛みが減ることで運動量が増えてしまってOA(骨関節炎)が悪化することはないのだろうか?などの疑問がありましたので興味深く視聴いたしました。
Matt先生は神経成長因子がどのような経路で痛みの発言に関わっているのかを一通りお話された後で、実際の症例を提示しながら投与間隔や併用薬などについてお話されていました。
やはり痛みが減ることで運動量が増えてしまうのでご家族による運動量の制限は必要だとお話されていました。
疼痛管理に用いる薬物として先生はNSAIDsあるいはグラビプラントあるいはリブレラのうちどれかを第一選択として用いるがほとんどの場合リブレラだとお話されていました。それでも痛みが消えない場合にアマンタジンを併用、それでも痛みが消えない場合にガバペンチンをさらに併用するとお話されていました。アマンタジンを痛み止めとして使うのは初耳でした。
新しく発売された犬のOAによる疼痛緩和薬のリブレラについてのセミナーでした。
使用感としてもよく効いている気がしますが、1カ月に1回を注射し続けていく治療になりますのできちんとしたOAの診断やモニターが必要な治療だとも思いました。