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一般臨床医のためのMRIの読影入門
一般臨床医のためのMRIの読影入門
2024年05月08日
一般臨床医のためのMRIの読影入門というwebセミナーを受講しました。
講師は日本獣医生命科学大学の長谷川大輔先生です。
長谷川先生はIVETF(International Veterinary Epilepsy Task Force=国際獣医てんかん特別委員会)のメンバーでもありますので、画像診断の先生というよりはどちらかというと神経病の先生です。
今回は長谷川先生が主に脳と脊髄のMRI画像のお話をされていました。
MRI画像にはT1W(T1-weighted imaging=T1強調画像)、T2W(T2-weighted imaging=T2強調画像)、FLAIR(Fluid attenuated inversion recovery=水抑制画像)などがありますが、読影ではT1強調画像(+造影T1強調画像)・T2強調画像・FLAIR画像でそれぞれどのような画像になるかを見ていきます。
T1強調画像では脂肪が高信号で水や脳脊髄液は低信号、T2強調画像では水や脳脊髄液は高信号で脳の白質や石灰化などが低信号、FLAIR画像では水や脳脊髄液が低信号になります。よってT1強調画像で低信号でT2強調画像で高信号、FLAIR画像で低信号だから水(脳のMRIであれば脳脊髄液)かな?と考えます。ちょっと難しいですかね。
長谷川先生は、脳の白質はミエリン鞘や軸索が多く脂肪が多く水分が少ないからT1強調画像では高信号に写るがT2強調画像では低信号に写るなどのMRIでの信号強度の考え方の基礎についてお話されていました。
ちょっとマニアック過ぎる気がするので今回はここまでにしますが、実症例のMRI画像を提示されながらのセミナーでとても勉強になりました。