一次診療施設で実施する超音波スクリーニング検査(心臓編)1.粘液腫様変性による僧帽弁閉鎖不全症(MMVD) 2.肺高血圧症(PH)へのアプローチというwebセミナーを受講しました。
講師は獣医総合診療サポート 循環器診療科の佐藤浩先生でした。

セミナーはMMVDパートとPHパートに分かれていて、MMVDパートでは初回の臨床診断時あるいはEPICリモデリングの有無を確認するときなどの心臓超音波検査を実施すべきタイミングについてやMMVDを診断する絶対条件（僧帽弁の肥厚・僧帽弁の逸脱・左心室から左心房への血液の逆流）などについてお話されていました。
PHパートではPHの定義や分類についてACVIMのガイドラインに基づいてお話をされた後に、左心系の異常からくるPHと肺疾患からくるPHの鑑別の仕方についてお話されていました。
左心系からくるPHと肺疾患からくるPHは比較的よく遭遇しますが治療が異なるので鑑別はしっかりしておきたい所です。今まで肺疾患からくるPHについてモヤモヤしていた霧のようなものが晴れてすっきりしたので今後の診療に活かしていきたいと思います。