オペテクニック解説セミナー 肝臓外科を受講しました。
オペテクニック解説セミナーは5回シリーズのセミナーで今回はその第１回目でした。
講師は米国獣医外科専門医の徳永暁先生でした。
徳永先生は帰国してから外科セミナーをいくつかされていてこのところとても活躍されている先生です。

肝臓の外科手術には、肝生検・肝葉部分切除・肝葉完全切除があります。
当院でも数年前に肝臓の方形葉に発生した腫瘍の治療として方形葉の完全肝葉切除を行いましたが、脈管の確認のためにCT検査をしたりCT画像から手術計画を立てたりで結構大変だった記憶があります。
セミナーでは主に肝葉完全切除の術前計画や手術のポイントなどについてお話がありました。
肝臓の脈管には肝動脈・門脈・肝管・肝静脈がありますが、肝動脈・門脈・肝管はまとまってひとつになっています。
セミナーでは肝動脈・門脈・肝管を目視で確認して結紮離断、その後肝静脈を探して結紮離断という手順で行うとうまくいきますよとお話されていました。
CT画像で門脈走行を追っていくことで腫瘤がどこの葉にあるのかを調べる方法は今までやってこなかったので次に肝葉完全切除をするときは術前のCT画像をもとに腫瘤の場所を調べてみたいと思います。