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ここは見逃さない!日常診療でよく遭遇する急性下痢の対応

2025年10月24日

ここは見逃さない!日常診療でよく遭遇する急性下痢の対応というwebセミナーを視聴しました。
講師はどうぶつの総合病院内科主任で米国獣医内科学専門医(小動物)でもある佐藤雅彦先生でした。

下痢などの消化器症状は日常診療でよく遭遇する疾患です。
ほとんどの場合整腸剤や簡単な下痢止めのような内服薬で治りますが、中に一部なかなか手ごわい病気が隠れていることもあるので注意が必要な場合があります。

先生はまず急性と慢性のボーダーラインについてお話されていました。
一般的に2-3週間以内に治る下痢を急性下痢、3週間以上症状が持続する下痢を慢性と言います。
一旦は治療によって症状が消えたが、無治療だと何度も再発するような下痢も慢性になります。
そしてこの慢性に症状を表す下痢には何か決定的な原因があることがあります。

また急性下痢の原因として、食事・寄生虫・ウィルスや細菌の感染・その他(出血性腸炎・腸重積・異物・薬物や毒物・急性膵炎・副腎皮質機能低下症など)などを挙げていくつかの病態について説明されていました。
特に4か月前からの経過で様々な検査や治療によっても反応が乏しいと紹介されてきた症例について、触診で異物が疑われて実際小腸に異物が詰まっていたというお話をされていまして、いかに単純な身体検査が重要か改めて学び直すことができました。
他にも糞便検査で芽胞菌数とクロストリジウム毒素検出は相関しないとからせん菌の有無でCampyrobacter感染を診断することはできないなど「へ~~」と思うようなお話がいくつかありました。