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赤血球を救え!IMHAの診断と治療 ~ACVIM consensus staementに基づくアプローチ~

2024年08月11日

赤血球を救え!IMHAの診断と治療 ~ACVIM consensus staementに基づくアプローチ~というwebセミナーを視聴しました。
ちょっと何言ってるのかわからないかもしれないので言葉の解説をしますと、IMHA=Immune-mediated hemolytic anemia=免疫介在性溶血性貧血、ACVIM=American College of Veterinary Internal Medicine=米国獣医内科学会、consensus staement=ガイドラインと考えて下さい。
つまり、赤血球を救え!免疫介在性溶血性貧血の診断と治療 ~米国獣医内科学会が発表したガイドラインに基づくアプローチ~ってことになりますね。ちなみに免疫介在性溶血性貧血とは、自己の免疫が暴走することによって自らの赤血球が破壊されて貧血してしまう病気です。
講師は東京大学付属動物医療センターの大参亜紀先生でした。大参先生は血液の先生で先生のお話はいつも分かりやすくためになることが多いです。

ACVIMは様々なガイドラインを発表していますが、IMHAの診断と治療についてもガイドラインを発表しています。
大参先生はガイドラインは分かりにくいので自分なりに簡略化してみましたとお話されて簡略化されたガイドラインを示していました。
治療についてもACVIMのガイドラインに沿ってお話をされていましたが、IMHAの治療はステロイドや免疫抑制薬を使用して免疫を落とす治療になります。先生が過去に治療されていた症例が全身性の真菌感染症を発症して亡くなってしまったお話は印象的でした。IMHAの治療で免疫を落としていたせいで日和見的な真菌感染が起こってしまったということだと思いますが、免疫抑制薬の使用をやめればIMHAによって亡くなってしまうのでどうにもならなかった症例だと思います。自分も気を付けていきたいと思います。