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CT読影徹底攻略セミナー 第7回 鼻腔・口腔のCT読影
CT読影徹底攻略セミナー 第7回 鼻腔・口腔のCT読影
2023年10月26日
CT読影徹底攻略セミナー 第7回 鼻腔・口腔のCT読影というwebセミナーを受講しました。
CT読影徹底攻略セミナーは2023年4月~2024年3月までに1か月に1回全部で12回配信されるシリーズセミナーで講師はVet Imaging Supportの石川雄大先生です。
今回はその第7回目で鼻腔と口腔のCT読影についてのお話でした。
鼻腔のお話で石川先生はFOV(Field of View)の話をされていました。CT撮影は512×512マスのFOVで撮影をしますが、FOVを広く設定すると1マスに入る情報が多くなって画像がぼやけてしまいます。FOVを撮影対象ギリギリに設定しておけばそれだけハッキリとした画像が得られるということです。石川先生は出来るだけ細かい読影が求められるのが鼻腔と肺と話していたので、鼻腔のところでFOVの話を入れてきたのだと思います。
鼻腔の解剖では、鼻の中には鼻甲介が全体にあるわけではなく、密な部分を鼻甲介といい疎な部分を篩骨甲介というという解剖に厳しい石川先生らしいお話をされていました。
他にも鼻甲介篩骨甲介の変形や破壊を起こしやすい病態として腫瘍性病変・真菌性病変・口腔鼻腔瘻を挙げていました。口腔鼻腔瘻は良く遭遇する病態ですが、CT撮影をお願いしたことはありませんでした。鼻甲介篩骨甲介の破壊や変形が起こるんですね。覚えておきたいと思います。
造影によって慢性化膿性鼻炎でもCT値の上昇が起こることがあるので、CT値の上昇をもって腫瘍疾患だと決めつけないほうがいいよとお話をされていました。
なかなか鼻腔のCT撮影をお願いすることがないので興味深いセミナーでした。