CT読影徹底攻略セミナー 第3回 肝臓のCT読影というwebセミナーを受講しました。
CT読影徹底攻略セミナーは2023年４月～2024年３月までに1か月に1回全部で12回配信されるシリーズセミナーで講師はVet Imaging Supportの石川雄大先生です。
今回は肝臓のCT読影についてのお話でした。

石川先生はまずはじめに色々な肝疾患におけるCT撮影の適応について私見を述べておられました。
肝臓のＣＴ撮影の意義は疾患の類推と外科のプランニングにあるので各種肝炎・空砲性肝障害・びまん性腫瘍などはCT撮影の適応外ではないかとお話されていました。確かに超音波検査である程度これらの疾患を絞り込んだら後は確定診断になるので針生検か組織生検になるかと思います。
以前当院で肝葉切除を行った際は、超音波検査で方形葉の基部にある単発の腫瘍を疑って次にCT検査になりましたが、肝葉切除の術前検査としてCTはとても有用で外科のプランニングはCT検査なしでは不可能だったと思います。
また石川先生は肝葉の判別を肝静脈でしているそうで、肝静脈の追い方について詳しくお話されていました。
次に肝臓のCT撮影をお願いする際は肝静脈に注目してみたいと思いました。