TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

猫の運動器疾患とソレンシアに対する期待/猫のOAの評価・管理・治療に役立つツール

2023年04月19日

猫の運動器疾患とソレンシアに対する期待/猫のOAの評価・管理・治療に役立つツールという2題のwebセミナーを受講しました。
3月に発売された猫のOAに対する疼痛緩和薬ソレンシアの発売記念セミナーで、講師は日本大学獣医外科学研究室の枝村一弥先生とノースカロライナ州立大学 動物行動療法学 准教授 Dr.Margaret Gruenでした。
枝村先生が猫の運動器疾患とソレンシアに対する期待というタイトルで、Dr.Margaret Gruenが猫のOAの評価・管理・治療に役立つツールというタイトルでそれぞれお話をされていました。

枝村先生は、猫のOAについてのいくつかの報告や日本大学で行われた調査にもとづいてOAの罹患率や動物病院での受診率のお話をされていました。Dr.MargaretはOAによる疼痛によって猫の行動が変化するが飼い主の多くは疼痛に気付いていないというようなお話をされていました。

枝村先生は高齢猫の8-9割でレントゲン検査でOAが認められていて、全ての猫の4割でOAに関連した症状を出しているが、保険会社の報告によると猫全体の内2.2%しか運動器疾患で動物病院を受診していないとお話していました。いかに猫の疼痛がわかりにくいかを示すデータだと思います。
Dr.MargaretはOAのある猫とない猫でいくつかの行動にあきらかな違いが出るとして、走る・飛び乗る・飛び降りる・階段の昇り降り・物を追いかけるといった行動を示していました。また単にその行動ができるかできないかではなく、OAのある猫とない猫でのそれぞれの行動を起こす際の違いについてお話されていました。
自宅での動画撮影のすすめもされていて、とても参考になりました。