TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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猫の歯科疾患における抜歯の適応―抜歯の適切な時期と方法

2023年03月19日

猫の歯科疾患における抜歯の適応―抜歯の適切な時期と方法というwebセミナーを受講しました。
講師はフジタ動物病院の藤田桂一先生でした。

藤田先生は抜歯の適応症として歯に動揺が著しい場合・外歯瘻/内歯瘻・口腔鼻腔瘻・根尖周囲病巣・歯の吸収病巣・歯肉口内炎などを挙げた後に、米国獣医歯科学会が提唱している歯周病のステージ分類と治療法についてお話されていました。詳しくは当院のHPの歯科をご覧いただければわかると思いますが、歯周病による歯槽骨の吸収の程度によって歯周病のステージ分類を行い、それぞれのステージに推奨される治療法を行うというものです。実際には動物の年齢やご家族が自宅でのデンタルケアをどのくらいできるかによっても若干ずれたりもしますが、大体このガイドラインに沿って治療を行っています。実際の症例の処置についてもお話されていましたが、藤田先生は下顎犬歯の抜歯前に歯根膜剥離チップを使って歯を歯槽骨から脱臼しやすいようにしていました。歯周病に罹患した下顎犬歯周囲の歯槽骨はとても脆くなっているので容易に骨折をします。歯槽骨剥離チップの使用によって安全な抜歯が可能になるので今度下顎犬歯の抜歯の時には歯根膜剥離チップを使ってみようと思いました。