TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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検査動画で考える 犬猫の消化器疾患セミナー 猫の下痢

2023年03月08日

犬猫の消化器疾患セミナー第2回 猫の下痢を視聴しました。
Life&Tail主催のwebセミナーで2カ月に1回開催される犬猫の消化器疾患についてのセミナーです。
今回は第2回目で猫の下痢がテーマになっていました。
講師は日本小動物医療センター 附属 小動物消化器センター センター長 中島亘先生でした。

中島先生ははじめに猫の大腸の超音波検査についてお話されていました。
今まで大腸の超音波検査についてここまで考えたことがなかったのでこれからの超音波検査が少しだけグレードアップしたと思います。
大腸に腸壁の肥厚(通常1-2mmですが、3mmあれば肥厚ありと考えるようです)があれば腺癌を疑って内視鏡推奨とお話されていました。ただ、ほとんどの症例で腺癌の発生している部位が骨盤の中なので検査はちょっとだけ大変かもしれません。診断して外科手術まで行っても生存期間が3-12カ月くらいとのお話だったのでなかなか厳しいですね。
次にリンパ腫の話をされていました。猫の消化管のリンパ腫は腸壁の5層構造が壊れていたり低エコー性に飛行していたらリンパ腫を疑うとのお話をされていましたが、提示されていた症例のなかには典型的ではないリンパ腫の症例も含まれていてなかなか難しいと思いました。
他にも筋層肥厚の鑑別や粘膜下織肥厚、短結腸症候群のお話をされていました。
きれいな超音波検査動画を沢山見ると性能の良い超音波検査機器が欲しくなります。