TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療 ~内分泌腫瘍~

2023年02月15日

見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療 ~内分泌腫瘍~というwebセミナーを受講しました。
見つけた時にちょっと困る腫瘤の診断と治療シリーズは今回で多分9回目で、講師は日本小動物がんセンターの原田慶先生でした。
副腎・甲状腺・膵臓に発生した腫瘍の治療は、外科手術だけでなくその後の術後管理にも何かと難しい部分のある治療になります。

原田先生は、内分泌腫瘍として副腎腫瘍・甲状腺腫瘍・膵臓のインスリノーマとグルカゴノーマ・上皮小体腺腫などについて疫学・診断アプローチ・治療をそれぞれお話されていました。
副腎腫瘍や甲状腺腫瘍は時々見かける腫瘍ですが、副腎腫瘍は偶発的に発見される印象で甲状腺腫瘍は甲状腺が大きくなってご家族から指摘されるケースが多い腫瘍です。
膵臓のインスリノーマについては超音波検査ではなかなか見つけられないので、怪しい低血糖があって他の病気の鑑別ができているのならCT撮影を推奨するとのお話でした。
上皮小体腺腫は上皮小体機能亢進による高Ca血症を主な症状とする腫瘍ですが、高Ca血症の鑑別に時間をかけてお話されていました。時に高Ca血症の動物はいるので、上皮小体機能亢進症を鑑別診断に入れて考えていきたいと思いました。