日本獣医画像診断学会 検定講習 腹部レントゲン読影法１・２を視聴しました。
日本獣医画像診断学会の検定医になるための検定試験を受験するには全ての検定講習１１科目を受講する必要があります。
講師は日本大学の中山智宏先生でした。

中山先生はレントゲン読影をする際に考える黒化度やレントゲン不透過性のお話からされていました。黒化度やレントゲン不透過性には段階があって空気＞脂肪＞水（軟部組織）＞骨（歯・石灰化）＞金属の５つに分かれています。レントゲンのこの部分が脂肪陰影だと言えば脂肪と同等の黒化度（レントゲン不透過性）を指していることになります。
しかし、体の多くの部分を構成する軟部組織は同じ黒化度なので軟部組織と軟部組織の間に脂肪などの別の黒化度を有する組織が存在しなければそれぞれの軟部組織の形がわからないことになります。
先生は腹腔内脂肪の少ない幼弱動物や削痩動物を例に挙げていました。
お腹の脂肪嫌ですけど大事なんですね。