心エコー図検査のピットフォールを視聴しました。
第71回日本獣医画像診断学会の教育講演として行われた講演の録画配信で、講師は麻布大学の藤井洋子先生でした。
藤井先生は循環器で米国獣医内科学専門医の資格もとっている循環器の専門医です。

FS（左室内径短縮率）の低下があるときに考えておくべきこと（FSを低下させてしまういくつかの要因）、心肥大があった時に考えておくべきこと（前負荷の低下など）、ドップラーによる圧格差の測定時に考えておくべきこと（血流の方向と超音波ビームの方向が合わないと血流が低く測定されるなど）、検査で気にしておくべきことなどについてお話されていました。
ドップラーによる肺動脈圧の計算と実際のカテーテルによる肺動脈圧の測定を比較した報告では誤差がまあまあ出るようで、JVIMではドップラーによる肺動脈圧の測定に肺高血圧を示唆する画像上の所見がいくつあるのかを加えて肺高血圧の可能性を推定するようにガイドラインが出ているそうです。