日本獣医麻酔外科学会軟部組織外科パネルディスカッションで四肢の体表外科を視聴しました。
今回四肢の体表外科をテーマに3人の先生方が教育講演をなさっていますが、2人目は日本小動物外科専門医の藤田淳先生でした。

藤田先生の講演にはよくハルステッドの法則が出てきます。以前もハルステッドに学ぼうという講演をされています。今回もハルステッドの法則のお話からされていました。次にWHOが２０１８年に発表している手術創感染予防ガイドラインや農林水産省が出している愛玩動物における抗菌薬の慎重使用の手引きというガイドラインの話をされていました。
次に体表全体を覆う浅筋膜の話や減張縫合などの単純閉鎖法、皮弁や皮膚移植、二期癒合の話などをされていました。
皮膚のテンションラインの話や皮弁作成の話は勉強になりました。
特に太めの血管を温存して作る島状皮弁の話は興味深いお話でした。ただ、どこに血管が来ているのかをよく調べておかないと使えない方法なので解剖などの予習が絶対的に必要なようです。