体温管理の基本 麻酔ブートキャンプ2022を受講しました。
講師は岡山理科大学の神田鉄平先生でした。
主に術中低体温の予防についてお話されていました。
CDC(Center of Disease Control and Prevention＝アメリカ疾病予防管理センター)のSSI(Surgical Site Infection＝手術部位感染)予防ガイドラインでも、術中低体温の予防が推奨されています。

講義では自律性体温調節機構（麻酔時には失われる）、熱喪失の機序（伝導・蒸散・対流・放散）、血管拡張による熱の再分布、低体温の進行（再分布相・リニア相・プラトー相）と影響、体温保護の方法、高体温、体温モニタリングなどについてお話されていました。
当院では術中の体温保護として温風循環装置を使っています。保温マットや湯たんぽよりも体温保護効果は実感しています。
神田先生は、何の体温保護装置を使っているから大丈夫ということではなく、経時的な体温モニターをするこことが重要だとお話されていました。