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呼吸生理学の基本 麻酔ブートキャンプ2022
呼吸生理学の基本 麻酔ブートキャンプ2022
2022年12月24日
呼吸生理学の基本 麻酔ブートキャンプ2022を受講しました。
講師は北海道大学の田村純先生でした。
麻酔時の呼吸器系の役割、呼吸器系の構成(指令系・駆動系・ガス交換系)、肺気量分画、低酸素(=低換気)の原因とその対策、人工呼吸、気道閉塞についてお話がありました。
中でも換気血流という考え方はぼんやりとわかってはいたつもりですが、講義を受けて頭の中が整理できました。
呼吸器系のうちのガス交換系は、肺胞内の酸素を血管内の血液に渡して血液から二酸化炭素を受け取るというのが大きな役割です。ガス交換系では肺胞換気量(V)と肺血流(Q)の比率(V/Q比)が重要だというお話をされていました。肺胞換気量が十分にあっても肺血流が少なければガス交換はうまくいかないし、肺血流が十分にあっても肺胞換気量が少なければやはりガス交換はうまくいかないということですね。
肺全体の中でも場所によってV/Q比が異なるというお話もありました。納得しました。
これからの呼吸管理が少しクリアーになる気がします。