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糖尿病攻略シリーズ 併発疾患と糖尿病
糖尿病攻略シリーズ 併発疾患と糖尿病
2022年12月18日
糖尿病攻略シリーズ 第4回目 併発疾患と糖尿病というwebセミナーを受講しました
講師はシリーズを通して日本獣医生命科学大学の森昭博先生です。
糖尿病の併発疾患として、クッシング症候群・未避妊雌犬の黄体期・膵炎・腸炎・高脂血症を挙げてそれぞれの対応について実症例に基づいてお話されていました。
クッシング症候群のコントロールがうまくいかないうちに糖尿病発症ということは比較的よくありますが、未避妊雌犬が発情期の後の黄体期に血糖値が上がったりインシュリンが効きにくくなることもよくあります。
当院でも以前糖尿病を発症した未避妊雌犬の診療をさせて頂いたことがありました。ご家族に避妊手術をお願いしたのですが、ご家族の同意が得られませんでした。このままだと黄体期が来ると糖尿病のコントロールができなくなること、その後もしかしたら子宮蓄膿症という怖い病気を発症して亡くなる可能性があることを根気強くお話しましたがどうしても手術はしたくないと仰られて糖尿病の治療だけをしていました。
その後やはりインシュリンを増量しても血糖値が下がらなくなって苦しい期間を何度も繰り返していきました。そして最後にはやはり子宮蓄膿症を発症して亡くなりました。
どうしてあげることもできずに僕の中に苦い記憶として残っている症例です。
森先生が紹介されていた未避妊雌犬の糖尿病のワンちゃんはクッシング症候群も併発していたようですが、手術後最終的にはインシュリン治療もクッシング症候群の治療も必要がなくなったそうです。
そんなこともあるんですね。