TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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臨床解剖アプローチセミナー 肝胆膵

2023年05月01日

臨床解剖アプローチセミナー 肝胆膵というwebセミナーを受講しました。
臨床解剖アプローチセミナーは全部で6回シリーズのシリーズセミナーで、月に1回のセミナーが予定されています。今回はその第3回目でテーマは「肝臓・胆のう・膵臓」でした。
講師は全6回通して米国獣医外科学専門医(小動物)の徳永暁先生です。

アプローチセミナーとしてはじめに腹壁の切開について、腹部正中切開・傍肋骨切開や肝臓や胆のうを扱いやすくするための横隔膜切開についてお話されていました。
肝冠状間膜や三角間膜の切開のお話のあと、門脈・肝動脈・肝管が右葉系から左葉系に走行する脈管走行のお話がありました。
今までそのような必要がなかったので肝門部の動脈分岐について気にしたことはありませんでしたが、腹腔動脈が肝動脈・左胃動脈・脾動脈に分岐する図を示して説明をされていました。胃の小弯の頭側の小網を右から左に動かせば見えるそうなのでチャンスがあればよく観察してみたいと思います。残念ながらよく行われる不妊手術では胃の頭側が見えるほどは切開を拡げないので胃切開や胃固定術の時に観察してみたいと思います。

セミナー後に多くの参加されている先生から徳永先生に質問が来ていて、質問に丁寧に答えていらっしゃいました。膵体部の腫瘍の外科的な摘出に関する質問では、やったことないです!とお話されていて、私的にはとても好感がもてる返答だなと思いました。徳永先生はとても偉い先生だということは誰も疑いの余地のないとは思いますが、術式についてはとても基本に忠実で教科書的なやり方を忠実に踏襲しているようなお話でした。
もちろん血管の走行や膵管や副膵管の開口部の位置などの外科解剖についてはとても詳しくさすが外科専門医だなと思いました。