TEL 042-333-0009

時 間 午前9~12時、午後4~7時
休診日 火曜日・祝日

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ビデオオトスコープの落とし穴

2022年12月08日

耳研2022の講義でビデオオトスコープの落とし穴を受講しました。
講師は犬猫耳の病院の臼井玲子先生です。
臼井先生は常日頃から私の願いは耳炎の撲滅ですと仰っておられます。
病院の名前も臼井犬猫病院から犬猫耳の病院に変えてしまうほど耳の治療にエネルギーを燃やしている先生です。

いつも臼井先生のお話は面白いのですが、今回も実際のビデオオトスコープ療法(VO療法)を行った症例のビデオを用いながら実際の先生のVO療法の動画を流しつつお話をされていました。
以前伺った話だともう臼井先生は一般的な外耳炎治療(臼井先生は一般的な外耳炎治療を伝統的な治療と言っています)はしていないそうです。せっかくVO療法できれいになった耳も一般的な外耳炎治療(伝統的な治療?)をすると外耳炎が悪くなるからだとお話されていました。
これも長くVO療法を行ってきた経験に基づく方針なのでしょう。

今回のお話では、いくつかの病院で外耳炎の治療をしてきたが最近耳が聞こえない(感音性難聴)ようだと臼井先生を頼ってこられた動物のご家族のお話をされていました。どこの病院でも耳はきれいで外耳炎はないとお話されていたようです。
確かに外から見た感じだと耳はきれいで何も問題があるようには見えない耳でしたが、VOで鼓膜を観察すると鼓膜の手前に油性の汚れがたまっていて汚れをきれいにすることで耳がまた聞こえるようになっていました。
感音性難聴(聴覚に異常のある難聴)ではなく伝音性難聴(聴覚器への音の伝わり方に問題のある難聴)だったのですね。
VO療法ってすごいですね。